メメントの森

金環日食ぐらいのスパンで更新されます。

今一番良いもの3選!

頂に煌めく星は、3つ・・・

 

実にお久しぶりです!

15か月振りの更新です。驚異の。

今回は、その期間で特に感動した3つについて喋ります

空白の2024を取り戻すために―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・『ペルソナ3リロード』(ネタバレあり)

 

  ペルソナ3リロード

 

 これすぎ。

 

 ペルソナ3の物語やシステムの素晴らしさは、脊柱にペルソナ3が通っている私にとっては冬の朝日の清々しさ、あるいは年の離れた弟の愛おしさのようなものですが、2024年に改めてリロードとして遊び直したのはあまりにも有意義な時間でした。

 

 私がP3に初めて触れたのは中学生の頃であり、実際に一本通してEpisode Yourselfをプレイするのはその時期以来だったので、よく知っているはずのストーリーやコミュ、マップ上のNPCから受ける新鮮さの中に自らの経験値を見出すたびに、肯定されている気分になれて良かったですね。色々なキャラクターの葛藤などが、かつてプレイしたときよりもありありと自分事として感じられるというか。平賀、ベベ、Y子etc・・・

 

 荒垣さんなんかも相変わらず高校生にしては貫禄が溢れすぎだろとは思ったものの、かつてプレイしたときには感じなかった年相応の未熟さや不器用な面も見えてきて、P3は本当に味わい深いキャラクターばかりだなぁと。リンクエピソードも最高の追加要素で、町で出会う一人ひとりに血が通っているという実感を強めてくれました。みんな見てくれこれが俺がかつて青春を捧げたRPGなんだ

 

美鶴さん

そうかも

 

 

 放課後何となく屋上に行ってみたら水面が夕日に照らされているとか、タルタロスに入ったら壁が不気味に蠢いているとか、ゲームを起動すると『Full Moon Full Life』が流れるとか、夜の街に出ると『Color Your Night』が流れるとか、2学期の学校では『Changing Seasons -Reload-』が流れるとか(去年のペルライ楽しかったよね)、リロードで追加された要素の多くが、ペルソナ3における体験を一層上質にしていたのも言うまでもないです。

 

 Episode Aegisが追加されたのもめちゃめちゃ良かった・・・。というか、このDLCによって私にとってP3Rが真に素晴らしいものになった感があります。当初はEpisode Aegis抜きでP3Rの開発が進行していたのも、まぁ、ここまでのP3の歩みを顧みれば自然な成り行きだとは思うんですけど……。S.E.E.S.の面々が正しく主人公を弔い、健全な明日を生きるという、本編終了後の彼らの未来をハッピーなものとするならば当然起こるであろうシークエンスを短期的に、かつドラマチックに描いたEpisode Aegisこそは最高のファンサービスであると信じているので、和田Pが「Episode Aegis無しにP3は完結しない」と発言されたときは流石にアツかったや。

 

 Episode Aegisを実装してくださったことは非常に有難い一方で、Episode Yourself以上に慎重、ともすれば爆弾処理のようにセリフ・演出の調整が行われていたので、それが必要以上に原作の空気感を変えてしまっている部分も感じました。

 

 例えば物語も終盤、主人公の姿をした怪物が消滅する場面。Fes版では崩れゆく怪物の血管や内臓、骨などをアニメーションで克明に描写しており、その映像はP3R以前からたびたびEpisode Aegisのショッキングなシーンとして語り草となっていました。個人的にはこの演出は、物質としての主人公の死を強調することで、「死んだ主人公が何を望んでいるのかとかそういう議論は、突き詰めたら残された側のためのものでしかない」という文脈を読み取れる点で秀逸なものだと捉えていましたが、前述の「調整」が施された結果、P3R版の怪物はなんか青い粉末になって溶けていきました

 

左:Fes版(かっこいい)   右:P3R版(3ばんのこな)

 

 ただ、そういう諸々を抜きにしても、クエスト要素の追加やボス戦の調整などでゲームとしての面白さがFes版に比べて上がっていたのが、過去作のリメイクとしては素晴らしかったですね。Fes版の弱点見切りゲーは悪い夢だったんだ

 

 というかHEARTLESS(最高難易度)の難易度調整が完璧すぎる。その前にアバチュとかをプレイしていたせいでアトラスのボス戦でほとほとに苦労したい欲が生じており、Episode YourselfのLUNATICでも物足りなさがあったので、久しぶりに血沸く感覚を思い出せました。エレボス戦で、原作からあった「闇の抱擁」のギミックが、リロードで追加された「テウルギア」と噛み合ってて謎の感動がありましたね。ジョーカーを倒すために最強の伊織順平を作り上げている時間も楽しかったです。

 

 なんというか、P3R版のEpisode Aegisはその元々のストーリーもさることながら、単純にプレイしてて盛り上がる瞬間が多かったんですよね。今書いてて思い出したけど、コロッセオ攻略中にメティスと二人で時の狭間でレベリングしてる時のダンジョン内会話の気まずさが凄かった影響で、その後仲間と合流したときの安心感がひとしおだったのもリロードされたことの賜物でした。

 

 ということで『ペルソナ3リロード』は暫定令和で最も良いゲームでつ。

 

というか、去年ほぼP3Rしかゲームしてない

 

 

 

 

 

 

・『STONER』(そんなにネタバレ無し)

 STONER

 

 去年はひたすら家と大学を往復する生活だったのですが、その通学中は欠かさずオモコロ内のラジオの『ありっちゃありスパーク』を聴いており、そのパーソナリティである原宿さんと室木おすしさん以外のネットの人を一切信用していない時期があったんですよね。その原宿さんがオモコロの記事内で熱弁していた『STONER』は本当に良い小説でした。

 

 この小説の原文はちょうど60年前にアメリカで出版されたもので、田舎の農家の家に生まれたストーナーという青年がコロンビアの大学に入学し、そこで教師になって人生を送り、死んでいくまでを描いています。ハードカバーで327頁とほどほどにボリュームもあるのですが、読者を強烈に牽引するような劇的な展開はほとんど起こらないんですよ。ありふれている様な一人の男性がその人生で様々な経験や出会いをしていって、ついぞ飛びぬけた名声や成功を手に入れることはないという、そんな人生の果てに何を思うのかを描いたラストを読んでいる時の感覚が、今でも脳に焼き付いています。

 

 劇的な展開が無いといっても、いや、それゆえに道中の物語も魅力的で、というのも日々の営みの中での細やかな感情の動きの描写が本当に巧みなんですよね。親に自分の進路を話すときの居心地の悪さとか、生得的な敵意にあてられて逆にちょっと無関心になってしまう感じとか、誰にでも経験のあるような感情の機微が豊かな語彙で語られていて、ありふれていることがむしろ劇的というか、時代や地理を超えた共感しやすさがあるのが楽しいです。

 

 壮年期のストーナー恋愛模様などはあまり今の自分にはピンとこない部分もあったのですが、そこに至るまでの繊細な語り口であったり、それ以外の場面での共感度の高さから、「こういうことってあるんだろうな~」と自然に思えるのも不思議でした。何年か後に読み返すたびに魅力が増していく小説だと思いますね。今の私はちょうど教師になる直前のストーナーと同じくらいの年齢なので、一番いい時期に読んだかもしれない。

 

 ただ、やはり一番印象に残っているのはラストの数ページです。大小様々な苦難や喜びを超えた果てに、自分の人生についてどのようなことを思うのかという。ペルソナ3もそうだけど、ささやかな幸せを見つけるとか、他人を通して違う自分を見るとか、そうやって外部から影響を受け続けていくのが一生続いていくのが人生であるという実感をもたらしてくれる作品に触れると、一日一日の些末事を大切に捉えていきたくなりますよね。

 

 

 

 

 

・LoveLive! Series Asia Tour 2024 ~みんなで叶える物語 ~

  LoveLive! Series Asia Tour 2024 ~みんなで叶える物語 ~

 

これなんだよ!!!!!

 

 私がμ'sを知った時のことはこのブログでも触れていて、↓

 

mementomori-eater.hatenablog.com

 

 この記事を書いてたのが丁度浪人している時だったんですけど(そのため今読み返すとあからさまにテンションが低い)、もう本当に情けない話、μ'sを繰り返し聴いては勉強していた日々がアツすぎて未だに忘れられないんですよね。そのときに私が一番聴いていた曲があって、それはもう圧倒的に一番聴いてたのが『Wonderful Rush』なんです。

 

Wonderful Rush

ジャケットの絵里ちの位置、あり得なすぎる


 μ'sの応援ソングっていっぱいあると思うんですけど、その中でも『Wonderful Rush』はPVでの飛行機のテイクオフだったりとか、ラップパートやシャウトなどが差し込まれる自由な展開だったりとかで「解放」のイメージが力強く感じられるのがチョーーーーーー気持ちいいんですよね。幸せになるために遠くの新世界に飛んでいこうという歌詞が当時の私の心持ちにシンクロしすぎて、全部の入学試験が終わった帰り道にもこの歌を聴いたのは良い思い出です。

 

 無事大学に入学してからもこのμ'sと駆け抜けた期間のことは大切にしていて、昨年のアニメ10周年を記念して開催されたμ'sのトークセッションやオケコンにも参加し、アイドルとしてのμ'sが存在する実感に胸を打たれました。

 

 μ'sは私が知るよりずっと昔にファイナルライブを行っており、今やμ'sが歌唱するライブイベントが行われるのは稀なのですが、アニメ10周年を記念したこの2つのイベントは、この令和の時代にμ'sのアニメ内の数々の名曲を生で聴いて魂を震わすことができるまさに奇跡のようなイベントだったんですよね。特にオケコンの『Snow halation』が本当に美しすぎたのが忘れられないです。

 

 そんなある日、ラブライブ!シリーズ初となる国境を超えたライブツアー「LoveLive! Series Asia Tour 2024 ~みんなで叶える物語 ~」の開催が発表されました。なんとその横浜公演にはμ'sも参加するとのこと!!

 

 横浜公演は2日間あって、Day.1は絶対に外せない大学の予定と被っていて難しかったのですが(ここで大学の予定をサボるのは、μ’sに対する裏切りである)、ツアー最終日となるDay.2なら参加できるので、見逃すわけにはいかないぞと。

 

 無事チケットも当選し、迎えた当日。ライブ終盤に満を持してμ'sがステージに現れました。登場ざまに後続グループの「蓮ノ空女学院」と共にかの名曲『もぎゅっと“love”で接近中!』を歌い、μ's単独でのライブパフォーマンスが始まるぞって時に。

 

 歌ったんですよ。『Wonderful Rush』を。

 

 

 

 

 

 

 

 

  3229日ぶりに。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

Wao! どうしようか?

Dreams Come True

当然 Let's go!

 

Three, two, one, ZERO!!

 

 

 

 

Hi hi, Super jump!

Oh yeah, Super jump!!

Life is wonder まだまだ Let's go!!

Hi hi, Super jump!

Oh yeah, Super jump!!

Life is wonder…

Wonderful Rush!!!!!!

(μ's『Wonderful Rush』)

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんというか近年、創作物に触れる時間が減っているというのもあるんですけど、純粋にその作品を味わうというより、それを通じて自分の在り方を鑑みることが多くなっている感じがしますね。そういう変遷を振り返るためにも、このブログはぼちぼち続けていきたいです。